ニーズを発掘する


なにを売ったらよいか、どういう味が好まれるか.どのように陳列したらよいか・・・。


まず販売を増やす方法を考えなければなりません。


究極は「人材の育成」につきるでしょう。


スーパーの合理化対策としては、銀行と連携して、キャッシュカードを支払いに役立てる方法を研究中で、1年後には実現できるだろう、とある社長は意欲的に語っていました。


・・・ところで野菜の購入方法ですが、外食産業、大手チェーンストア、加工業者などの大口需要者の多くは、セリ市場を経由せず、自分の好む規格品を、農協や生産者から直接購入しています。


価格は、市場価格を基準にして決めることが多いもの。


生産者や需要家双方の規模が大型化するに伴い、市場を経由しない流通が増える傾向にあります。


そして全体のなかのわずか数%が市場を経由し、その数%で全体の価格が形成されるという矛盾を生じ・・・


はたして市場価格が適切かどうかという疑問が投げかけられて、たえず論議の対象になっています。

迷信の作物 4

温暖な長江(揚子江)沿岸の丘陵地には、晩春に新旧の葉が交代する常縁のクスノキ科の樹木、マツ、タケ類が年中緑をつけます。


さらに南下して華南の福建、広東では、すっかり亜熱帯から熱帯の植生に変わります。


新石器時代の遺跡は、長江中流の湖北省京山県・・・


また下流の江蘇省(新海連、南京)や漸江省呉興県に、それぞれ固有の地方文化が栄えたことを示しています。


いずれの地方にも穀物としてはイネのみが確認されています。


そのイネにも、一つは梗稲、今一つは秋稲と呼ばれる2種類があって、呉興県銭山濠では両方の種類が出土しています。


華北の竜山文化期と同時代、またはやや遅れて発達したとみられている新江省の一角には、すでに、ブタ、イヌ、ヒツジやスイギュウといった多くの家畜が同居しています。


これら諸地方の農耕の主体であった二つのイネが、華中、華南の地で作物となったのか・・・


さらに南のインド~インドシナ地域から伝播してきたものか、まだ一致した見解はありません。


迷信の作物 3

ひたひたとムギの穂波は、中央アジアのオアシスに・・・


あるいは山の水を集める河谷に沿って、おし寄せてきました。


一握りの種子が到来し、その一部が生き残り、また新しい種子が訪れるといったことが飽くことなく繰り返されました。


華北のムギ類伝播については、いろいろな経路が考えられていますが、その一つの道はタルポコムギの道です。


今日、西アジアから中央アジアと一筋の道に沿って分布するタルポコムギは、天山山脈の北麓に達し、そこで消えたかと思うと、また華北、陳西と河南の両省に姿を現わすのです。


このタルポコムギの放浪の道を、人はまた「絹の道」ともいいます。

高峰太白山(標高約4000メートル)をふくむ秦嶺、伏牛の山脈は、この大陸を南北の対照的な気象区分に分けています。


夏のモンスーンは、多量の雨を南にもたらしたあと、熱風となって華北の地から水を奪います。


東シベリア内部からの冬のモンスーンも、これらの山々を越えてから雨を降らすのです。


迷信の作物 2

神戸大学のある教授は、アジアを中心に、ダイズの諸特性を研究され、4つの生態型を区別されました。


4つの生態型・・・


満州型、日本北方型、日本南方型、インドシナ型はすべて中国のダイズにみられる事実から、中国、特に華北、華中にダイズの起源を考えておられます。


最後に華北のムギについてふれましょう。


仰紹・竜山の時代には、まだオオムギもコムギも穀物として登場していません。


股代になると、『卜辞』という当時の占いの記録の中に、来(ムギ)または麦という文字があって、ムギそしてオオムギであろうと推察されています。


やがて、秦漢の時代になると、大麦と小麦と、二つのムギを区別するようになります。


これらムギ類の一粒は、アワ、キビのそれに比べて、数十倍の重さのある穀物です。


ムギ類は白く乾いた冬の黄土にも深く根を張り、陽春のなかで、来たる収穫を期待できる作物となりました。


ムギ類の到来とともに華北の地には1年に2度の収穫ができるようになったのです。


これらの二つのムギは、その他の冬作物、ソラマメ、エンドウなどを連れて、西のかなたからやってきました。


迷信の作物

誰かが、マメの根には薬効があると言いました。


また葉も薬になると言いました。


茎は炭にすると薬になるとも言いました。


一つの作物のさまざまな部分に、神秘な効き目のあることを信じました。


そして、各部分におこる小さな変化を目ざとく察知しながら、この迷信の作物を育てていきました。


野生のダイズ、ツルマメは日木列島を東端として、朝鮮半島、中国の東北部、河北省、山東省、湖北省、そして一部はヒマラヤ地方まで分布しています。


いつも人間の生活圏内を放浪している野生植物です。


しかし人間が手を差し伸ばしたら、すぐ作物になるかというと、そうではありません。


そこには、野生型と栽培型との間に横たわる、大きな較差を思い知らされるのです。


組織に属するとき 5

たしかに今は低成長で物事にチャンスが少なくいちど失敗すると取り返しがつかないものです。


高度成長の時代だと仕事や商売も次から次へ湧出してきて、一つのことで失敗してもすぐリカバリーできました。


いまは失敗できないので、失敗しない心がけだけが先行しています。


しかし"安全"だけにスティック(固執)していたのでは進歩がありません。


「こういう時代には積極的にやっていても失敗しないだけの自然体というか、そこまでの修練と能力涌養が必要だね」


・・・先輩は塀の外にまで枝を張ったコブシの白い塊りを窓越しに眺めながら、機嫌よく言葉を結びました。


「今日のお話は経営者の心がけというより、老いも若きもサラリーマン全般に役立つ哲学だとおもいます」


私は手帳を閉じて内ポケットにしまうと、お茶をすすりました。


先輩の話で興奮した喉ごしに、冷たい番茶がいたって気持ちよかったです。

組織に属するとき 4

馴染の店で変なものをつかまされたり、高いものを買わされると極めて不愉快ですが、一見の店で失敗しても仕方がないと諦められます。


新しい試みなら失敗してもともとだし、ひとから非難されたりモノ笑いになることもありません。


道だって未知のルートなら珍しい掘出物にめぐりあうかもしれないし、新しい発見があるかもしれません。


たとえ迷ったり、行き止まりであっても一つの経験がふえることだけは確かです。


自分のできることだけに閉じこもるのは損で発展性や可能性を自分で摘むようなものです。


気楽なほうへ、馴れたほうへと過去の実績にしがみついていたのでは発展がありません。


「そんな生活なら、思いきって捨てたほうが新しい展開が期待できて、人生がビビッド(生き生きする)になるだろう」


組織に属するとき 3

借金は期限前でも返済する。


飲み屋のツケは請求書がきたらすぐ払う。


どうせ払わなければならない税金ならできるだけ早く納税をすませる。


断わりや謝りにいかなければならないことはさっさとかたづける。


逃げられないことややらなければならないことはどんどん決断し、早く処理してしまう。


・・・このほうが心に負担が残らないだけでもいいのです。


「とくに好ましくないことはいつでも心の隅に引っ掛かっていて気が重いが、思いきってかたづけてしまうと、すうっと心が軽くなる。


こういう経験は誰でも持っているだろう」

「あれもすんだ、この仕事もかたついた、と思うのは実にいい気分ですからね。


さあ次の仕事もかたづけるぞ、という新しいファイトも湧きますしね。


社長業にはとくにその気分の軽さが必要なんでしょうね」


「それとともに気分の積極性だね。


ボクは昔から、どっちでもいいことなら未知のほうをとることにしています。


商売は別だが個人の買物のときなど、できるだけ初めての店で買う。


レストランなんかでもそうだ。


昼食など近いところで手っ取り早くというときには行きつけの店でということももちろんあるが、そのほかは行きつけの店や馴染の店というのはすくないね」


組織に属するとき 2

先輩は物理学者で南極越冬隊長だった西堀栄三郎氏の話をしました。


西堀栄三郎氏はアイディアの発想法として、ひとがなにかの意見をいったとき、いきなりイエス・ノー、あるいは是非善悪、良否の判断をせず、いちおうは"それもええな"で受けることにしているといいます。


是非善悪の結論をだしてしまえば、すべてはそれで終わりですが、いちおう"それもええな"で受けると、今度は"それが何故ええのか"という理山を自分でも考えなければならなくなります。


・・・ここに思わぬ発想が生まれてくる可能性があります。


人間はどうしても自分の型にはまった固定的な考え方をしがちです。


あるいは慣れた手順で何回も洗練されて安全を確かめられている方法、時には先入主や思い込みでしか仕事をしません。


こういう次元からは新しいアイディアや独創性は出てきません。


・・・ところが他人から思いもかけない意見をだされ、それを思考の出発点とすると、そこから発想の芽が生じ、それを育てていくと思わぬアイディアに至るというのが西堀氏の"それもええな"理論です。


「部下の意見をフランクにきくというフレキシビリティのあるうちは経営者としても大丈夫でしょうが・・・」


「それもあるが、ボクは昔から物事は早く処理してしまうに限ると思っています。


それが経営者としても精神衛生上いいことだとおもうね」

組織に属するとき

"効果的な人材登用を行うため、仕事を分割し、長に応じた組織規模にする"


"他人のメシを食ったり、子会社なら経営者として出向してこそ企業人として完成する"


"地味な経理や事務部門にくらべて、派手な営業が引退時はいちばん寂しいと覚悟せよ"


"人間常に生き生きと真剣に取りくんでおれば、デビル(悪魔、厄病神)のほうが逃げる"


"サラリーマンは時として脇役に徹することも必要。漁夫の利を占めるのは常に脇役"


「・・・まだまだたくさんありますが、これらのうちで先輩自身がいちぽん気に入っていたのはどれですか」


「いちがいにはどれが好きだとはいえないが・・・


さきほど"社長の辞める時"という項目があったが、社長は絶対権者なんだから、誰からも辞めさせられない・・・


それだけに自分なりの辞める基準なり潮時、あるいは徴候なり条件なりを予め設定しておくことが必要だろうね」


「たしかにそれは社長にかぎらず、独立独歩の自営業や政治家など名誉職の入にもいえますね」


「たとえば統率者の要件として、細かいことに口出しせず、要所要所を押さえ、指示や命令に一貫性をもつ。


あるいは部下の意見をフランクに聞くなどの条項があるが、その一つにでも反するような言動がでてくると要注意だね」


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