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2010年12月 アーカイブ

冷戦後の中国

冷戦後の中国について。


ある教授は、中国の当時の政治システムを批判しながら、今後を次のように予測していました。


「いまの社会というのはものすごく多元主義の時代ですよね。


いろんな価値観が許容されなければいけない社会になってきています。


みんなが豊かになってくればくるほどそうなってくるわけで、それをひとつの考え方で上から押しつけようという今の中国の体制そのものがかなり無理だということ・・・


それはすでに社会主義が解体しつつあるという実状によってもわかると思います。


それがああいう一元的なシステムでうまく抑えていけるかどうか・・・。


これは大変に難しいと思います。


そうなると、やっぱり郵小平はラストエンペラーにならざるをえないんじゃないか。


新しい変化が21世紀に向けて中国に起こってくると思います」。


・・・アメリカ国務省の中国課長も、中国の今後の指導体制についてこう分析していました。


「中国は現在のように政府が一人か2人により支配されるのでなく、集団的な指導部を持つことになると思います。


もうひとつ忘れてならないのは、いわゆるポスト郵小平時代への移行はすでに始まっているのだということです。


最近の上海出身の朱鎗基や、広東省の葉選平に対する新しい人事からもわかります。


こうした40代、50代、ときには30代の新しい集団はすでに政府の官僚機構や、党組織に入り込んでいます」。

冷戦後の中国 2

「彼らは海外に出ており外の世界を知っています。


高い教育を受けている者が多く、問題解決の方法もより現実的です」。


・・・では、中国は冷戦後の世界のなかで、どういう役割を果たしていくのでしょうか。


それは「南北問題」が鍵になると教授は指摘していました。


「中国がいま社会主義という原則を掲げています。


これは、ここしばらくまだ続くと思います。


その背景にもうひとつあるのは、南北間の格差が非常に広がっているという問題です。


中国はご存じのように軍事的な大国です。


さらに貧しい第3世界の一員でもあります。


・・・ということは両面において、つまり軍事的側面においてデタントが進んでいないこと、経済面において発展途上国と先進諸国の摩擦が増大していること・・・。


この両方の矛盾を中国は持っているということです。


すなわち、中国が今後、その2つの矛盾をどういうふうに解決していくのか、つまり中国が新しい展望としてデタントの道を踏み出すのか、そうした展望を世界に示すのか。


・・・さらには南北対立のあるいは南北の経済的摩擦というものに対して中国が的確な対応をし、その矛盾、摩擦を緩和していく方向へ新しい対外政策を展開していくか否か。


それが新しい国際情勢の形成におけるキーポイントになるだろうと思うわけです」。

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