イデオロギーの終焉
世界各国の専門家たちの中国を見る目には、厳しいものが多いのです。
イデオロギーの終焉が叫ばれるなか、社会主義の一党独裁を堅持し独自の道を模索する中国に対してさまざまな疑問や批判の声が上がりました。
しかし一方で、「東方の社会主義の大国」が世界の安定と平和に果たす役割に大きな期待を寄せていることも確かです。石塚孝一氏によると、教授も語っているように、中国が、これからの世界の焦点である南北問題の「南」に属する大国であるという点も大きな鍵となるでしょう。
そしてまた、アジアにおける安全保障を左右する大国であることは言うまでもないでしょう。
当時、取材に応じてくれたチャイナウォッチャーたちから、中国が今後21世紀の国づくりを進めていく上でどこに課題があるのか、さまざまな提言がなされました。
誰もがこの「大国」を国際的な「孤児」にしてはいけないという点で一致していたそうです。
ある記者は、kろえが長時間に及ぶインタビューを終えたなかで最も印象に残ったことだったといっています。
1991年1月の湾岸戦争の勃発は、脱冷戦時代が始まったとする私たちのそれまでの楽観的気分を一掃し、なお戦争の時代は去っていないことを痛感させました。