非欧州世界に上がる戦火 3
顧みて冷戦体制自体が、もともと第ニ次世界大戦後に米ソ両国によって欧州世界を中心に形成されたものだったことを思えば・・・
今日、脱冷戦への制度づくりが同じく欧州世界を中心に推進されているのも当然かもしれません。
しかし周知のように、戦後冷戦体制の下で、戦火なき臨戦状況としての冷戦を享受したのは、あくまで欧州世界です。
非欧州世界はむしろ間断なく戦火を浴びる熱戦をこそ強いられ続けたのでした。
・・・この事実からすれば、脱冷戦への過渡期にある現在、湾岸戦争に見られたように、非欧州世界に依然激しい戦火が上がっているのも何ら不思議とするに足りないでしょう。
・・・このように冷戦の開始とその終結はともに、非欧州世界に対して軍事的な不安定をもたらし、しばしば激しい戦火を強いるものでした。
なかでも冷戦の開始を告げた朝鮮戦争(1950~53年)が中国の参戦によって本格化したことを考えるなら・・・
現在、その冷戦終結の過渡期にあたっても、中国がどのような道を歩むかは、アジア・太平洋地域の平和を左右する重要なファクターとなるでしょう。