組織に属するとき 2
先輩は物理学者で南極越冬隊長だった西堀栄三郎氏の話をしました。
西堀栄三郎氏はアイディアの発想法として、ひとがなにかの意見をいったとき、いきなりイエス・ノー、あるいは是非善悪、良否の判断をせず、いちおうは"それもええな"で受けることにしているといいます。
是非善悪の結論をだしてしまえば、すべてはそれで終わりですが、いちおう"それもええな"で受けると、今度は"それが何故ええのか"という理山を自分でも考えなければならなくなります。
・・・ここに思わぬ発想が生まれてくる可能性があります。
人間はどうしても自分の型にはまった固定的な考え方をしがちです。
あるいは慣れた手順で何回も洗練されて安全を確かめられている方法、時には先入主や思い込みでしか仕事をしません。
こういう次元からは新しいアイディアや独創性は出てきません。
・・・ところが他人から思いもかけない意見をだされ、それを思考の出発点とすると、そこから発想の芽が生じ、それを育てていくと思わぬアイディアに至るというのが西堀氏の"それもええな"理論です。
「部下の意見をフランクにきくというフレキシビリティのあるうちは経営者としても大丈夫でしょうが・・・」
「それもあるが、ボクは昔から物事は早く処理してしまうに限ると思っています。
それが経営者としても精神衛生上いいことだとおもうね」