こんにちは。
今日は、『鍵 (THE KEY)』という映画について書いていきたいと思います。
この間、プロジェクター レンタルをしてこの映画を観たので。
谷崎潤一郎の『鍵』は、最近の川島なお美が主演した作品以前に3回も映画化されています。
時代を超えてウケるものはエロしかないのか、特に日本映画では・・・。
最初の市川毘作品、2度目の神代辰巳に続き、3度目のこの作品は60年代から成人映画一筋に撮り続けた木俣尭喬が監督。
さて、死に様・・・。
多少なりとも美学を学んだ男ならば、考えずにはおれない美の最終作品です。
"前のめりの姿勢で死にたい"
"家族に見守られながら、妻の手を取り、おまえのおかげでいい人生だった、おまえ百までワシャ九十九まで"・・・。
そして、どの場合も「悔いを残して死ぬ場合」と「大往生」とがあります。
『鍵』におけるファンファンの死に様。
ボケと戦うためにSEXしまくる彼。
今際の時、ファンファンは泣きながら、奥さんの乳にしゃぶりつきます。
そして、全裸の嫁(松尾嘉代)はファンファンにポラロイドカメラを手渡し、大股を開きます。
最後の力をふりしぼって彼はシャッターを押すのです。
暗い寝室にストロボが光り、ファンファンは息絶えます。
・・・男の死に様ですね。
しかし、出来上りのポラを見ずに絶命した彼に悔いはなかったのでしょうか?
微妙な所ですね。
命を賭けてビラビラ写真を撮る男と、葬儀の日に喪服でオナニーしまくる妻・・・。
男と女の美学は死線を越えても融合しあうことはないのです。